【もくじ】
- 突然こんな症状が出ていませんか(こども)
- 突然こんな症状が出ていませんか(高齢者)
- 突然こんな症状が出ていませんか(大人)
- 救急車(#119)の呼び方
- 携帯電話で救急車を呼ぶには
- 公衆電話で救急車を呼ぶには
1.病気・けがの発生
突然こんな症状が出ていませんか?
- こども
- 高齢者
- 大人
とくにお子さまお年寄りの方に突然このような症状が出た場合は、すぐに救急車(119)を呼びましょう!
- 救急車は交通事故や急病などで、緊急に診療を受けなければならない人を救急指定病院に運ぶためのものです。緊急の時だけ利用してください。
- 救急車を呼んでも良いのか判断に迷ったら、全国版救急受診アプリQ助、または一部地域で利用可能な救急安心センター(#7119)を利用しましょう。ただし、日本語が心配な場合は、近くにいる日本語のできる人にお願いをして利用しましょう。
- 病院が開いていない週末や夜間にお子さんの体調が悪くなったり、けがをしたりした場合には、こども医療でんわ相談(#8000)を利用しましょう。小児科医や看護師からアドバイスが受けられるサービスです。日本語が心配な場合は、近くにいる日本語のできる人にお願いをして利用しましょう。
✔自分だけでは難しいと思ったら、すぐに人を呼びましょう
言語が通じない場合や自分だけでは難しいと感じた場合、近所の人、職場の人、通りすがりの人など、日本語の分かる人を見つけて助けを求めましょう。
言葉が通じなくても、「ヘルプ!」と叫べば緊急事態だと理解してもらえます。
2.救急車119を呼ぶ
病気やけがの状態がひどく、一刻も早く診療を受けなければならない場合は、救急車を呼ぶことができます。
救急車を呼ぶときの電話番号は119です。
急病の人やけがをした人を見ると、誰でも動揺してしまいます。
こころを落ち着かせて、慌てずにゆっくりと状況を伝えて助けを求めましょう。
また、日本語に不安がある場合は、近くの人に助けを求めることも忘れないでください。
- 日本では、いつでもどこでも、電話で救急車を呼ぶことができます。病院まで運ぶための料金はかかりません。
- 救急車を呼ぶときは119に電話をしますが、119番は消防署です。ここに電話をすると、救急車だけでなく、消防車も呼ぶことができます。
- 救急車は交通事故や急病などで、緊急に診療を受けなければならない人を救急指定病院に運ぶためのものです。よって、緊急の時だけ利用してください。
■■■救急車の呼び方■■■
119番通報をすると、センターの指令員が以下のことをお尋ねします。
- 救急であることを伝える
指令員:「119番、火事ですか?救急ですか?」
あなた:「救急です」
- 119では火事と救急の両方を扱っているので、「救急」とはっきり伝えてください。
- 救急車に来てほしい住所を伝える
指令員:「住所はどこですか?」
あなた:「○○市□□町△丁目◇番地です」
- 住所は必ず市町村名から伝えてください。住所が分からない時は、近くの大きな建物、交差点など、目印になるものを伝えましょう。
- 電柱の管理番号、信号機の管理番号、標識の管理番号、自動販売機(清涼飲料水)の住所表示でも場所を伝えることができます。住所が分からない場合は、これらが近くにないか探してみてください。
- 具合の悪い方の症状を伝える
指令員:どうしましたか?
あなた:父親が、胸の痛みを訴えて倒れました。
- 最初に、だれが、どのように、どうなったと簡潔に伝えてください。また、わかる範囲で、意識はあるか、呼吸はしているかを伝えてください。
- 病人やけが人が複数人いる場合は、その人数も伝えます。
- そのほかにも、持病やかかりつけ病院、倒れた時の詳しい状況など尋ねられることがあります。分かる範囲で答えましょう。
- 具合の悪い方の年齢を伝える
指令員:おいくつの方ですか?
あなた:65歳です
- 分からない場合は、「60代」、「30代か40代くらい」、「小学生」などのおおよそで構いません。
- あなたのお名前と連絡先を伝える
指令員:あなたの名前と連絡先を教えてください。
あなた:私の名前は○○○○です。電話番号は・・・・です。
- 携帯電話などの連絡可能な電話番号を伝えてください。場所が分からない時などに問い合わせが来ることがあるので、通報が終わっても電源は切らないでください。
<携帯電話から救急車を呼ぶには>
119に電話をします。
通報が終わっても消防署から連絡する場合があるので、電源は切らないで待っていてください。
- 運転中にかけたい場合は、必ず安全な場所に車を止めてから119番通報してください。
- 近くに家庭の電話や公衆電話がある場合はそちらを優先して通報してください。
<公衆電話から救急車を呼ぶには>
公衆電話からも119にかけることができます。
■緑色の公衆電話
- 受話器を上げる
- 「緊急通報用ボタン」を押す
- 119をダイヤルする
■灰色の公衆電話またはカード式の公衆電話
- 受話器を上げる
- 119をダイヤルする
■ピンク色の公衆電話
・緊急通報用ボタンがある場合
- 受話器を上げる
- 「緊急通報用ボタン」を押す
- 119をダイヤルする
・緊急通報用ボタンがない場合
- 受話器を上げる
- 119をダイヤルする
3.救急車が到着するまで
携帯電話で連絡した場合は、電源は切らずにその場で待ちましょう。
人手に余裕がある場合は、救急車のサイレンが聞こえたら現場の外に人を出して案内するようにしましょう。
(注意)救急隊は病気やけがの状態、状況、場所などから判断して、救急指定病院へ運びますので、必ずしも希望の病院に運ばれるとは限りません。
また、できればこれらを揃えておくと良いでしょう。
- パスポート(外国人の場合)
- 外国人登録証明書(外国人の場合)
- 保険証
- 診察券
- 現金
- 医療情報キット
- くつ(特に家などの屋内で倒れた場合)
- 普段飲んでいる薬やおくすり手帳
- 母子手帳、紙おむつ、ほ乳瓶、タオル(乳幼児の場合)
4.救急車が到着したら
救急車が近づいて来たら、大きく手を振るなどして合図をしてください。
救急隊の人が到着したら、以下のことを伝えましょう。
■具合が悪くなったときの状況
■救急車が到着するまでの変化
■行った手当の内容
■具合の悪い人の情報(持病はあるか、薬は飲んでいるか、かかりつけの病院など)
日本語ができない外国の方が運ばれる場合、できるかぎり日本語が話せる人に同伴してもらいましょう。
5.病院に到着
日本語での意思疎通が難しい場合、日本語が話せる人に通訳をお願いしましょう。
持病があったり、普段から飲んでいるお薬があったりする場合は、医療情報キットや問診票が役に立ちます。
普段から準備をしておくと良いでしょう。
- 医療情報キット(ダウンロード)
- 問診票(ダウンロード)
- 問診票:熱中症の疑いがある場合(ダウンロード)
6.救急車を呼んでも良いのか分からない
急な病気やけががあると、とても心配ですよね。
その状況で、救急車を呼んだほうが良いのか、それとも少し様子を見てから病院に行っても大丈夫なのかなど、冷静に判断するのは難しいと思います。
■病院やクリニックに行った方が良いのか
■行くなら急いだほうが良いのか。それとも、待っても大丈夫なのか
■救急車を呼んだ方が良いのか
このようなときには、消防庁が提供しているアプリのQ助を利用しましょう。
スマホでもWEBでも利用できます。
- アプリをダウンロードする
緊急のときに冷静に対応するのは誰にとっても難しいものです。
普段からアプリをインストールし、必要な時にはいつでも利用できるようにしておきましょう。
- アプリで緊急度を知る
アプリを開き、該当する症状を画面上で選択します。
選択した症状により、緊急度の目安が赤・黄・緑の3色で表示されます。
緊急度 | 必要な対応 |
---|---|
いますぐ救急車を呼びましょう 緊急度が高いと思われます。今すぐ119番に電話してください。 ※「119番に電話する」のボタンから、すぐに119番に通報することができます |
|
できるだけ早めに医療機関を受診しましょう 救急車を利用する程ではありませんが、早めに病院に行かれたほうが良いでしょう。 |
|
緊急ではありませんが医療機関を受診しましょう 夜間でしたら翌日の診察でもかまいません。 |
|
引き続き、注意して様子をみてください 家庭での経過観察または通常診療時間内での受診を勧めます。 |
- 緊急度に応じた必要な対応を取る
緊急度が高いと判断された場合は、アプリから119に電話することができます。
緊急度が高くない場合は、受診できる医療機関や移動手段(タクシーなど)などの情報を、アプリから検索できます。
このアプリで表示される緊急度は、あくまでも目安です。
緊急度が高くない場合も、症状がひどくなる前に医療機関を受診するようにしましょう。
■■■緊急安心センター(#7119)■■■
7119に電話をかけると、以下のようなサービスを受けることができます。
■診察ができる医療機関の電話番号を教えてくれる
■医師や看護師などの相談員が、自分で病院に行くべきか、救急車を呼ぶべきかなどを教えてくれる
■医師や看護師などの相談員が、症状に応じた応急手当のやり方をアドバイスしてくれる
■医師や看護師などの相談員が、緊急性が高いと判断した場合、救急車の要請を支援してくれる
ただし、このサービスは一部地域に限られています。
お住まいの地域で実施されているかどうかを確認してから、利用しましょう。
「#7119」を設置している地域(令和元年12月1日現在) | |
---|---|
都道府県全域で実施 | 宮城県、新潟県、茨城県、埼玉県、東京都、大阪府、奈良県、鳥取県、山口県、徳島県、福岡県 |
一部実施 | 札幌市周辺、横浜市、神戸市周辺、田辺市周辺、広島市周辺 |
■■■こども医療でんわ相談事業(#8000)■■■
こどもが突然病気になったりけがをしたりすると、とても心配ですよね。
特に病院の外来が開いていない休日や夜間に起こると、このまま様子を見たほうが良いのか、それとも救急車を呼んだほうが良いのかなど、判断するのが難しいと思います。
こどもの急な発熱に、どう対処したら良いか分からない。
こどもが吐いてぐったりしている。今は落ち着いているが、朝までこのまま様子を見ても大丈夫だろうか。
家の中で転んであたまを打ってしまった。少し出血しているようだが、すぐに病院を受診したほうが良いのだろうか。
などなど
こども医療でんわ相談事業は、このようなときに相談できる全国共通の電話番号です。
8000番に電話をかけるだけで、小児科医師や看護師に相談することができます。
・上記内容は以下の情報を参考に作成しております。参照元に内容の変更がある場合、当サイトへ反映されるまで時間が掛かる場合がございます。予めご了承ください。
【出典】
・「どんな場合に、どう呼べばいいの?もしものときの救急車の利用法」、政府広報オンライン
(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201609/1.html)
・『外国人のための緊急医療ハンドブック』(英・中・韓・葡版あり。PDFでダウンロード可)、広島県
(https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/53/qq-f-handbook.html)
・「救急車の適正利用」、総務省消防庁(https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/appropriate006.html)
・「こども医療でんわ相談事業(#8000)について」、厚生労働省
(https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html)