【もくじ】

  1. 事件・事故の発生
  • こんな時はすぐに110番
  1. 警察(110番)に通報する
  • 110番通報の仕方
  • 携帯から110番通報するには
  • 公衆電話から110番通報するには
  • 聴覚や言語に障害のある方専用110番アプリシステム
  • 110番につながらない時の対応
  1. 110番通報をしても良いのか分からない

1.事件・事故の発生

普段の生活で事件や事故に遭うと、動揺してどうすれば良いか分からなくなることがあると思います。

こんな時はすぐに110番
このような事件・事故に遭遇したり、目撃したりした場合には警察に通報しましょう。
警察の番号は110番です。

  1. 交通事故関係
  • 交通事故を起こした、または目撃した
  • ひき逃げにあった、または目撃した
  1. 刑事関係
  • 強盗・空き巣・ひったくりにあった
  • 振り込め詐欺にあった
  • 銀行で多額の現金を下ろそうとしている人がいる
  1. 犯罪情報
  • ケンカをしている人を目撃したり、人の悲鳴を聞いたりした
  • 不審な人や車を目撃したり、声を掛けられたりした
  • ストーカー・不審な人に付きまとわれた
  • 児童への声掛け
  • 倒れている人や迷子などを見た
  • 警察を呼んで!と助けを求められた
  • 危険ドラッグらしきものを持っていたり、吸っていたりする人を見た
  1. その他、緊急な事件・事故があったとき
  • 1年間の「110番」通報受理件数は900万件を超えており、この数は約3.4秒に1回の割合(平成30年)で110番通報があったことを表しています(政府広報オンラインより)。
  • 110番は人々の生活と命を守るための緊急ダイヤルです。緊急性の高い事件・事故に素早く対応するために、いたずらはもとより、相談や照会などの緊急性の低い案件での利用は避け、正しい方法で110番を利用しましょう。
  • これら以外で相談したいことがある場合は#9110へダイヤルするか、最寄りの警察署や交番へ連絡しましょう。

✔自分だけでは難しいと思ったら、すぐに人を呼びましょう

言語が通じない場合や自分だけでは難しいと感じた場合、近所の人、職場の人、通りすがりの人など、日本語の分かる人を見つけて助けを求めましょう。

言葉が通じなくても、「ヘルプ!」と叫べば緊急事態だと分かってくれます。

2.警察(110番)に通報する

警察に通報するときの番号は110番です

事件・事故に遭遇したり、目撃したりすると、だれでも動揺してしまいます。
こころを落ち着かせて、慌てずにゆっくりと状況を伝えて助けを求めましょう。
また、日本語に不安がある場合は、近くの人に助けを求めることも忘れないでください。

✔ 110番は人々の生活と命を守るための緊急ダイヤルです。
緊急性の高い事件・事故に素早く対応するために、いたずらはもとより、相談や照会などの緊急性の低い案件での利用は避け、正しい方法で110番を利用しましょう。

■■■110番通報の仕方■■■
110番通報をすると、センターの指令員が以下のことをお尋ねします。

  1. 事件か事故かを伝える
    指令員:「事件ですか、事故ですか。何がありましたか」
    あなた:「ひき逃げ事故です」
  • 事件で通報したのか、事故で通報したのか、はっきりと伝えましょう。
  1. いつ起きたか伝える
    指令員:「それはいつですか」
    あなた:「ついさっきです」
  1. 場所を伝える
    指令員:「場所はどこですか」
    あなた:「○○市□□町の△△公園の前にある交差点です」
  • 住所は必ず市町村名から伝えてください。住所が分からないときは、近くの大きな建物、交差点など目印になるものを伝えましょう。
  • 電柱の管理番号、信号機の管理番号、標識の管理番号、自動販売機(清涼飲料水)の住所表示でも場所を確認することができます。住所が分からない場合は、これらが近くにないか探してみてください。
  1. 状況を伝える
    指令員:「どのような状況でしたか」
    あなた:「自動車が自転車にぶつかって、そのまま逃げていきました。自転車に乗っていた高校生は脚をけがしているようです。」
  • 事件・事故の様子や被害の大きさを伝えてください。
  • けが人がいたり、事故による火災が生じたりしている場合は、必ずその旨伝えましょう
  1. 犯人について
    指令員:「逃げた自動車はどんな車でしたか」
    あなた:「白色の軽自動車でした。◇◇方向に走っていきました。ナンバープレートの番号は見えませんでしたが、✖✖ナンバーだったと思います。」
  • 犯人の人数、人相、服装、逃げた方向など、わかる範囲で情報を伝えましょう
  1. あなたのお名前と連絡先を伝える
    指令員:あなたの名前と連絡先を教えてください。
    あなた:私の名前は○○○○です。電話番号は・・・・です。
  • 通報した事件・事故との関係、住所、氏名など、あなたの情報を伝えます。
  • 携帯電話などの連絡可能な電話番号を伝えてください。場所が分からない時などに問い合わせが来ることがあるので、通報が終わっても電源は切らないでください。

<携帯電話から110番通報するには>
110に電話をします。
通報が終わっても、110番センターから不明な点をお尋ねする場合があるため、電源は切らないで待っていてください。

  • 運転中にかけたい場合は、必ず安全な場所に車を止めてから110番通報してください。
  • 県境付近では隣県警察につながることがあります。市町村名と近くにある目標となる建物や施設名(銀行、会社、スーパー、病院、公園、学校など)をいい、場所を正確に伝えましょう。

<公衆電話から110番通報をするには>
公衆電話からも110番にかけることができます。

■緑色の公衆電話

  1. 受話器を上げる
  2. 「緊急通報用ボタン」を押す
  3. 110をダイヤルする

■灰色の公衆電話またはカード式の公衆電話

  1. 受話器を上げる
  2. 110をダイヤルする
  • 110番通報の場合、料金、テレホンカード、ICデジタルカードなどは必要ありません。

■ピンク色の公衆電話

・緊急通報用ボタンがある場合

  1. 受話器を上げる
  2. 「緊急通報用ボタン」を押す
  3. 110をダイヤルする

・緊急通報用ボタンがない場合

  1. 受話器を上げる
  2. 110をダイヤルする

<聴覚や言語に障害のある方専用110番アプリシステム>
聴覚や言語に障害のある方など、音声による110番通報が困難な方は110番アプリシステムを利用することができます。スマートフォンなどを利用して、文字や画像で警察へ通報するシステムです。

  • 専用のアプリケーションプログラムをダウンロードし、氏名、電話番号、パスワード等を登録することで、利用できます。
  • 携帯の画面操作によって、文字を用いたチャット方式による110番通報ができます。
  • 国内のどこからでも、通報場所を管轄する警察本部に通報できます。
  • スマートフォンのGPSを利用し、通報場所の位置情報を通知できます。
  • 写真の撮影・送付ができます。
携帯の種類 ダウンロードと使用マニュアル
スマートフォン ダウンロード:AppleStoreまたはGoogle Playで「110番アプリ」を検索
「110番アプリ」の使い方マニュアル(スマートフォン)
フィーチャーフォン ダウンロード:https://mobile110.npa.go.jp/
「110番アプリ」の使い方マニュアル(スマートフォン)

その他、注意事項などの詳細は警察庁のホームページをご覧ください。

「110番アプリシステム」、警察庁
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/110/app/

■■■110番に繋がらないときの対応■■■

災害、停電、携帯電話の回線トラブルなどが発生すると、通信障害が起きて110番通報ができないことがあります。
その場合は、以下のような方法で対応しましょう。

  • 落ち着いて周囲に助けを求め、他のキャリアの携帯電話、固定電話、公衆電話を利用する
  • パトロール中の警察官やパトカーがいたら、直接訴える
  • あらかじめ自宅や勤務先などの周辺の警察署や交番の所在地を確認しておき、有事の際には直接出向いて訴える

3.110番通報をしても良いのか分からない

110番は事件・事故が起きた場合の緊急ダイヤルです。
それ以外の緊急性の低い案件や相談などには、以下の番号を利用しましょう。

■■■警察相談専用電話(#9110)■■■

生活の中で困ったことが生じ、警察に相談したいと思ったら#9110へ連絡しましょう。
犯罪や事故の発生には至っていないけれど、ストーカーやDV、悪質商法などの問題について相談したい場合、または警察全般の活動に関して聞きたいことがある場合に利用できます。

■ 受付時間:平日午前8:30~午後5:15(各都道府県警察本部で異なります。)

  • 土日・祝日および時間外は、24時間受付体制の一部の県警を除き、当直または音声案内で対応します。
  • 通話料は利用者負担となります。
  • 全国どこからでも利用でき、電話をかけた地域を管轄する警察本部などの相談窓口につながりますが、ダイヤル回線や一部のIP電話からはご利用できません。その場合はお住まいの地域の警察総合相談電話番号をご利用ください。
    警察総合相談電話番号(各都道府県)
  • 相談について
    相談者のプライバシーの保護や心情・境遇などに配慮しながら、警察官や元警察官などによる「警察安全相談員」が相談に応じます。
    相談内容については様々ですが、例えば以下のような案件があります。
  1. 生活安全関係
  • 行方不明者の届け出を出したい
  • 迷惑メールが1日に何通も来て困っている
  • 自転車の防犯登録をしたい
  • 配偶者の暴力について相談したい
  • 近所に毎晩激しく泣くこどもがいて、児童虐待ではないかと心配だ
  • 薬物から抜け出す自信がなく、助けが欲しい
  1. 刑事関係
  • 暴力団から抜けたいが、どこに相談すれば良いか分からない
  • 告訴の届け出を出したい
  • 犯罪経歴証明書の発給申請手続きについて知りたい
  1. 交通関係
  • 軽微な交通事故を起こしてしまったが、警察には連絡しなかった
  • 物損事故で届け出を出したが、人身事故に切り替えたい
  • 交通違反の反則金の納付期限が過ぎてしまった
  • 交通事故に関する相談・相談の窓口を知りたい

■ 110番ではなく#9110を利用する理由
年間900万件を超える110番通報受理数ですが、緊急の対応を必要としない用件が全体の2割を占めています(政府広報オンライン)。これは、緊急を伴う事件・事故への対応が遅れてしまう原因にもなり、結果的に生命や身体の保護に支障をきたす恐れがあります。
よって、緊急性を伴わない相談案件は#9110を利用しましょう。

■■■最寄りの警察署または交番へ■■■
以下のような場合には、近くにある警察庁か交番へ直接赴くか、連絡をしましょう。

  1. 遺失物・拾得物の届け出
  • 遺失届の提出、拾得の確認
  • 拾得者に対する謝礼
  1. 諸願手続き
  • 車庫証明の手続
  • 盗難被害受理証明
  • 運転免許の更新や記載事項の変更など
  1. 地理案内等
  • 目的地への行き方
  • 交通規制や駐車場など

上記内容は以下の情報を参考に作成しております。参照元に内容の変更がある場合、当サイトへ反映されるまで時間が掛かる場合がございます。予めご了承ください。

【出典】

・「警察に対する相談は警察相談専用電話#9110へ」、政府広報オンライン
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201309/3.html#:~:text=%E7%8A%AF%E7%BD%AA%E3%82%84%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%AE%E7%99%BA%E7%94%9F,%E7%9B%B8%E8%AB%87%E7%AA%93%E5%8F%A3%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

・「110番アプリシステム」、警察庁
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/110/app/

・「こんなときこそ110番」、警視庁
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/jiken_jiko/110/110_110.html

・「警視庁110番サイトに関する重要なお知らせ」、警視庁
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/jiken_jiko/110/110site.html

・「通信指令室110番」、千葉県警察
https://www.police.pref.chiba.jp/shireika/shireika_110_02.html

・「110番の正しいかけ方」、熊本県警察
https://www.pref.kumamoto.jp/police/page122.html