【もくじ】
- 診療科
- 診療時間、時間外診療
- 一般的な外来診療の流れ
- 薬のもらい方
1.日本の医療体制
日本では、地域の人口や面積に合わせて、医療機関を適切に配置しています。また、医療提供体制を確保するために、地域ごとに医療圏という単位を設定しています。医療圏は一次から三次まであります。
一次医療圏
日常生活に密着した保健医療サービスを提供する範囲を示します。診療所や病院での外来医療が中心となります。
二次医療圏
病気の予防から入院治療までの保健医療サービスを提供する範囲を示します。基幹病院が中心となります。
三次医療圏
高度で特殊な医療を提供する範囲を示します。総合病院や最先端医療病院が中心となります。
臓器移植や症例数の少ない病気を担当します。
2.日本の保険制度
日本では、誰もが公的医療保険に加入します。ただし、職業や雇用形式、年齢などに応じ、種類が異なります。
保険に加入していれば、医療機関で払う医療費の負担は、原則3割です。
公的医療保険の主な種類
- 被用者保険 …会社などに勤める人が加入します
- 国民健康保険 …フリーランスや会社を退職した人が加入します
- 後期高齢者医療制度 …75歳以上となる人は全員加入します
- 海外旅行保険 …訪日外国人向けの保険です(加入は任意です)
3.日本の医療機関
<診療科>
主な診療科は以下の通りです。
内科―消化器内科、呼吸器内科、循環器内科、心療内科 など
外科―整形外科、脳神経外科、形成外科 など
小児科
皮膚科
泌尿器科
産婦人科
眼科
耳鼻咽喉科
歯科 など
<診療時間、時間外診療>
診療時間は医療機関によって異なります。日曜日や祝日を除く日中時間帯に診療を行う医療機関が多いです。受診する際はホームページ等で診療時間を確認しましょう。
一方で、急病やケガで診療時間以外に受診する場合、通常より医療費がかかります。「時間外加算」と呼ばれます。「時間外」「休日」「深夜」の3種類があります。
<一般的な外来診療の流れ>
初めて受診する場合(初診)と、2回目以降に受診する場合(再診)で異なります。また、診療所か総合病院かによっても異なります。ここでは、総合病院の場合で説明します。
<薬のもらい方>
薬をもらう方法は、大きく分けて「院内処方」と「院外処方」の2種類あります。院内処方では、診察を受けた医療機関内の窓口で薬を受け取ります。一方、院外処方では、薬局やドラッグストアで薬を受け取ります。一般的に医療機関の近辺には薬局があるので、診察後に薬をもらいに行くことが可能です。
薬をもらうためには処方箋を受け取ります。しかし、処方箋には有効期限があるので注意が必要です。通常は4日間が有効期限です。
日本には「お薬手帳」というものがあります。患者さんの服用している薬の情報を知るためのとても大切な手帳です。薬によっては飲み合わせを管理しなくてはなりません。薬をもらう時は、薬局に必ず提出しましょう。
・上記内容は以下の情報を参考に作成しております。参照元に内容の変更がある場合、当サイトに反映されるまで時間が掛かる場合がございます。予めご了承ください。
【出典】
・Medical Note「医療体制・緊急医療体制に関する基礎知識」
https://medicalnote.jp/contents/151113-000014-WOQLZL
・コトバンク「医療圏」
https://kotobank.jp/
・日本医師会「日本の医療保険制度の仕組み」
https://med.or.jp/people/info/kaifo/system/
・AMDA国際医療情報センター「一般的な病院での外来診療の流れ」
http://amda-imic.com/oldpage/amdact/PDF/jap/pro-j.pdf