【もくじ】
- 花粉症について知る
- 花粉症の症状について知る
- 花粉症の治療について知る
- 外出時のセルフケア
- 家の中でのセルフケア
1.花粉症について
ここでは、厚生労働省サイトの「花粉症特集」に基づき、花粉症について学びます。(一部内容を編集しています。)
<花粉症について知る>
花粉症とは、花粉が抗原(アレルギーの原因物質)となって起こるアレルギー疾患の一種です。
花粉症を引き起こす植物は多岐にわたり、日本では約50種類が報告されています。代表的なものがスギで、花粉症全体の約70%を占めると言われています。
また、花粉が飛ぶ量や時期は、地域によって異なります。例えば、北海道ではスギ花粉の飛散が極めて少なかったり、山梨県ではヒノキ科花粉が多く飛散したりします。
関東地方の花粉カレンダー
<花粉症の症状について知る>
花粉症の症状は、主に鼻と目にあらわれます。花粉飛散開始とともに症状がみられる人もいれば、花粉が大量に飛散するまで無症状の人もいます。
重症の人では微熱、倦怠感、皮膚のかゆみ、のどのイガイガ感等、全身の症状がみられることがあります。
花粉症の主な症状
<花粉症の治療について知る>
日常生活で花粉を完全に避けたり、除去したりすることは不可能ですが、少しでも体に花粉が入らないよう工夫することが、症状の悪化や生活の質が低下することを防ぐために必要です。
花粉症の治療法には、大きく分けて、症状を軽減する対症療法と根本的に治す根治療法があります。
対症療法とは
- 点眼薬、点鼻薬などによる局所療法
- 内服薬などによる全身療法
- レーザーなどによる手術療法
対症療法で用いられる主な薬剤は下記のようなものがあります。
- 抗ヒスタミン薬…くしゃみや鼻汁が主症状である場合によく使用されます。
- 鼻噴霧用ステロイド薬…鼻づまりが主症状の場合によく使用され、くしゃみや鼻汁にも効果的です。
根治療法とは
特に重症の患者には、対症療法と並行して、花粉症の原因に対しアプローチする根治療法が行われる場合があります。
代表的な方法に「減感作療法」があります。花粉の抽出液を、最初は低い濃度から投与し、その後少しずつ濃度を上げ、花粉抗原に対する免疫を獲得させる方法です。この治療は2年間以上の継続が必要です。
治療開始時期について
毎年、激しい症状がみられる患者には、初期療法が有効です。初期療法とは、花粉飛散開始とともに、または症状が少しでもあらわれた時点で、薬物療法を開始する治療法です。
症状がひどくなってからではなく、少しでも異変を感じたら対処するようにしましょう。
2.花粉症で病院に行く場合
花粉症の診断
花粉症を含むアレルギー性鼻炎の診断では、風邪による急性鼻炎や急性・慢性副鼻腔炎と鑑別が必要です。
鼻の3症状(鼻のかゆみ・くしゃみ、水性鼻漏、鼻づまり)があり、検査で陽性が出れば、花粉症の可能性が高いです。併せて問診も行い、総合的にみて診断されます。
受診する医療機関について
ひどい鼻の症状がある場合は耳鼻咽喉科、目の症状がひどい場合は眼科を受診しましょう。
内科、小児科、アレルギー科等でも診療が受けられます。
3.花粉症対策のためにできること
医療機関で治療を受ける以外にも、セルフケアをすることで症状の悪化を予防できます。
<外出時のセルフケア>
メガネやマスク、帽子を着用しましょう!
メガネやマスクを装着すると、非装着時と比べて、鼻や服に入る花粉の数を半分以下に抑えることができます。
コンタクトレンズを使用している人は、花粉がレンズと結膜の間でこすれるため、花粉飛散期だけでもメガネに替えることをおすすめします。
市販のマスクを使用する時は、湿ったガーゼを挟み込んで使用すると効果的です。
ウールの服は避けましょう!
羊毛類の衣類は花粉が付着しやすく、花粉を屋内などに持ち込みやすいので、なるべく避けましょう。
手洗い、うがいを徹底しましょう!
家に入る前には、上着を玄関ではたいて花粉を落とすようにしましょう。また、手洗い、うがいと併せて洗顔をすることもおすすめです。
<家の中でのセルフケア>
花粉の大量飛散日には窓を開けず、洗濯物や布団は干さないようにしましょう!
洗濯物は取り込む前によくはたきましょう!
粘膜を傷つけるもの(タバコ等)は避けましょう!
規則正しい生活を送り、ストレスを溜めないようにしましょう!
・上記内容は以下の情報を参考に作成しております。参照元に内容の変更がある場合、当サイトに反映されるまで時間が掛かる場合がございます。予めご了承ください。
【出典】
・厚生労働省「花粉症特集」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kafun/index.html
・厚生労働省「花粉症の正しい知識と治療・セルフケア」
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/kafun/dl/ippan-qa_a.pdf
・MSD「花粉症なう 花粉症・アレルギー性鼻炎情報サイト」
http://www.kafun-now.com/knowledge/01.xhtml