【もくじ】
- マグニチュード
- 震度
- 津波
- 緊急地震速報
- 家の中の安全対策
- 避難場所や避難経路の確認
- 非常用備品や持ち出し品などの確認
- 家族との連絡方法の確認
- 防災訓練の参加
1.地震について
<マグニチュード>
マグニチュードとは地震そのものの大きさを表します。
マグニチュードが1.0上がると、地震のエネルギーは30倍になるといわれています。
実際の揺れを表すものではないので注意しましょう。
<震度>
震度とは地面の揺れの強さを表したもので、基本的には10段階で表されます。
しかし、同じ地震でも地盤や建物によって感じる揺れの大きさが異なります。
また、同じ建物でも階によって揺れの大きさが違ってきます。
<津波>
震源に近い沿岸では、地震の直後に津波が襲ってきます。
震源が浅く、マグニチュード7を超えた場合、津波が発生する恐れがあります。
津波のスピードは水深によって決まります。沖合の深いところでは早く、浅いところでは遅くなります。
水深が浅くなるにしたがって、津波の高さは高くなります。
津波の第1波が最も高いわけではありません。津波は繰り返し押し寄せ、第2波、第3波が最大となることもあります。
震度と揺れについて | |
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震度7 | · 耐震性の低い木造建物は、傾くものや倒れるものがさらに多くなります。 |
· 耐震性の高い木造建物でも、まれに傾くことがあります。 | |
· 耐震性の低い鉄筋コンクリート造の建物では、倒れるものが多くなります。 | |
震度6強 | · 這わないと動くことができず、飛ばされることもあります。 |
· 固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるものが多くなります。 | |
· 耐震性の低い木造建物は、傾くものや倒れるものが多くなります。 | |
· 大きな地割れが生じたり、大規模な地滑りや山体の崩壊が発生したりすることがあります。 | |
震度6弱 | · 立っていることが困難になります。 |
· 固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもあります。 | |
· ドアが開かなくことがあります。 | |
· 壁のタイルや窓ガラスが破損し落下することがあります。 | |
· 耐震性の低い木造建物は瓦が落ちたり、建物が傾いたりすることがあります。なかには倒れるものもあるでしょう。 | |
震度5強 | · 物につかまらないと歩くことが難しいでしょう。 |
· 棚にある食器類や本で落ちるものが多くなります。 | |
· 固定していない家具が倒れることがあります。 | |
· 補強されていないブロック塀が倒れることがあります。 | |
震度5弱 | · 大半の人が恐怖を覚え、物につかまるなどして、身の安全を守ろうとします。 |
· 棚にある食器類や本が落ちることがあります。 | |
· 固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れることがあります。 | |
震度4 | · ほとんどの人が驚くくらいの揺れです。 |
· 電灯などの吊り下げ物は大きく揺れ、座りの悪い置物が倒れることがあります。 | |
· 眠っている人のほとんどが目を覚ますでしょう。 | |
震度3 | · 屋内にいる人のほとんどが揺れを感じます。 |
· なかには恐怖感を覚える人もいるでしょう。 | |
震度2 | · 屋内にいる人の多く、特に静かに過ごしている人の大半が、揺れを感じます。 |
· 眠っている人の一部が目を覚まします。 | |
震度1 | · 屋内にいる人の一部、特に静かにしている人の中には、わずかに揺れを感じる人がいます。 |
震度0 | · 揺れを感じません。 |
2.地震情報の取得
<緊急地震速報>
緊急地震速報とは、地震の発生直後に、各地での強い揺れの到達時刻や震度を予測し、可能な限り素早く知らせる情報のことです。
緊急地震速報が発表されてから強い揺れが到着するまでの時間は、数秒~長くても数十秒程度と極めて短いです。
※注意※
震源に近いところでは、速報が間に合わない可能性があります。
また、ごく短時間のデータのみを使用した速報であることから、予測された震度に誤差を伴うこともあります。
緊急地震速報の入手方法について
1) テレビやラジオによる放送
地震が起きた場合、テレビ・ラジオにて緊急地震速報が放送されます。
日本放送協会(NHK)では、全国どの地域を対象とした緊急地震速報であっても、全ての地域で放送されます。
緊急地震速報は、文字や音声で放送されると同時に、報知音が流れます。
多くの放送局で、NHKのチャイム音が使用されています。
- NHK「緊急地震速報 NHKはこうお伝えします」
https://www.nhk.or.jp/sonae/bousai/
テレビ・ラジオでは、電源が切ってある場合、緊急地震速報は受信できません。
2)防災行政無線による放送
消防庁が整備をしている「全国瞬時警報システム(J-ALERT)」を用いた防災行政無線による放送が行われています。
3)携帯電話による受信
携帯電話各社により、携帯電話への緊急地震速報の配信が行われています。
受信するには、持っている携帯電話が受信対応機種であり、受信設定がされていることが条件です。
4)施設の館内放送等
緊急地震速報の館内放送を行っている施設では、放送が流れます。
3.日頃からできる防災
<家の中の安全対策>
強い揺れが起きた場合、家具やテレビなどが転倒したり、棚などから物が落下したりする可能性があります。また、窓ガラスや食器棚のガラスが割れることもあります。
これらを防ぐためにも、以下のことを徹底しましょう。
- 家具を固定する
- ガラスに飛散防止フィルムを貼る
- 家具の配置を考える(家具を出入口付近に置かない等)
<避難場所や避難経路の確認>
ほとんどの自治体でハザードマップが提供されています。ハザードマップとは、避難場所や避難経路
などの情報を掲載したものです。ハザードマップや地図などを見て、避難場所や避難経路、危険箇所を
確認してみましょう。実際に歩き、いざという時スムーズに避難できるようにしておきましょう。
各自治体のハザードマップは以下のサイトで検索できます。
- 国土交通省「ハザードマップポータルサイト」
https://disaportal.gsi.go.jp/
<非常用備品や持ち出し品などの確認>
災害により電気や水道などのライフラインが止まる場合に備えて、飲料水や非常食などを準備しておくことが大事です。避難所で過ごす場合に備えて、リュックサックなどに詰めてすぐに持ち出せるようにしておくことも必要です。また、非常食にも賞味期限があるので、定期的に確認するようにしましょう。
「備蓄品」災害復旧までの数日間を自足できるように準備しておくものです。
「非常用持出し品」避難する時に持ち出すべきものです。
■備蓄品チェックシート | ||
食料品 | レトルト食品 | |
インスタントラーメン、カップみそ汁 | ||
飲料水(1日3ℓ目安。3日分用意) | ||
生活用品 | 給水用ポリタンク | |
カセットコンロ | ||
ティッシュペーパー、ウエットティッシュ | ||
ラップフィルム | ||
紙皿、紙コップ、割り箸 | ||
簡易トイレ | ||
シャンプー(水不使用) | ||
ビニール袋 | ||
ロープ | ||
工具セット | ||
ほうき、ちりとり | ||
ランタン | ||
長靴 |
■非常用持出し品チェックシート | ||
貴重品類 | 現金 10円玉(公衆電話用) | |
預金通帳 | ||
印鑑 | ||
保険証 | ||
免許証 | ||
避難用具 | 懐中電灯 | |
携帯ラジオ | ||
予備の乾電池 | ||
ヘルメット、防災ずきん | ||
生活用品 | 厚手の手袋 | |
毛布 | ||
缶切り | ||
ライター、マッチ | ||
ナイフ | ||
携帯用トイレ | ||
携帯用カイロ | ||
救急用具 | 救急箱 | |
処方箋の控え | ||
薬(胃腸薬、便秘薬、持病の薬) | ||
生理用品 | ||
非常食品 | 乾パン | |
缶詰 | ||
栄養補助食品 | ||
アメ、チョコレート | ||
飲料水 | ||
衣料品 | 下着、靴下 | |
長袖、長ズボン | ||
防寒用ジャケット、雨具 |
<家族との連絡方法の確認>
災害が発生した時に、家族がお互いの安否を確認できるよう日頃から安否確認の方法や集合場所を話し合っておきましょう。災害時は携帯電話が繋がりにくくなります。
安否確認をする際は、以下のようなサービスを利用できます。
- 災害用伝言ダイヤル
局番なしの「171」に電話をかけると、音声ガイダンスに従って安否などの伝言を音声で録音することができます。大災害発生時に、被災地内の電話番号に限り利用できます。
被災者の家族が全国どこからでもその伝言を再生できます。
公衆電話や、一部のIP電話から利用できます。
- 災害用伝言板
携帯電話のインターネットサービスを活用し、被災地域の方が自らの安否を文字で登録できます。
大災害発生時には、携帯電話各社のポータルサイトのトップメニューに「災害用伝言板」へのリンクが表示されます。登録された伝言は、携帯電話やパソコンなどで電話番号を検索すると閲覧できます。
<防災訓練の参加>
災害が発生した時に備えて、慌てず自分の身を守るための訓練が必要です。そのためには、実際に自分の体を動かして、経験しておくことが大切です。地域や学校、職場などで実施される防災訓練は、実践力を身に着けるための絶好の機会です。積極的に参加しましょう。
・上記内容は以下の情報を参考に作成しております。参照元に内容の変更がある場合、当サイトに反映されるまで時間が掛かる場合がございます。予めご了承ください。
【出典】
・消防庁「消防庁防災マニュアル―震災対策啓発資料―」
https://www.fdma.go.jp/relocation/bousai_manual/index.html
・政府広報オンライン「『緊急地震速報』と『津波警報』いざというとき、身を守るために!」
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201410/4.html
・内閣府「防災情報のページ 災害の基礎知識」
www.bousai.go.jp/kyoiku/keigen/kiso/index.html
・気象庁「緊急地震速報について」
https://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nc/index.html